人は家の中で愛され守られていても社会にでたら荒波に揉まれます。それは自分のことを支えてきた親や兄弟との別れかもしれませんし、答えのない問題に孤独に取り組むことかもしれません。成人として経済的にも精神的にも自立しなければならないのです。
■未熟な存在
学生を卒業し社会に出る。家を離れ一人暮らしをする。季節の変わり目はそのようなことが多く起こる時期でもあります。大海に出る小船のように未熟な存在の彼らは時には大きな波に飲み込まれ、時には潮に流されてしまいます。
それを経験しているうちに社会とは何か人生とは何かを学ぶのだと思います。その前に船が沈むことがなければの話ですがね・・・。船が転覆した時にひたすら助けを待つのか、必死に泳いで前に進むのかそれをみている人間は多い。
未熟なのは十分承知なのだ。誰しも始めは何も分からない小さな小船。そのうち大きく成長し、荒波でも十分に耐える力が備わります。それが分からないからなのか諦めてしまう人間はたくさんいる。
出来ないことをただ諦めてしまうのは簡単だが、できることでも追い続けるのは難しい。でも前に向かって頑張っている姿勢があれば次第に道は開け、成人として立派に自立することができる。そうやって人々は生きてきたんだ・・・
◆船はそれでも前に進む