一日を通して良かった日もあれば、悪かった日もある。運が良かったと思える日もあれば、早く終わってしまえばいいと感じる一日もある。それは運命によるものなのか、それとも自分の考え方や捉え方の違いによるものなのだろうか。
例えば朝から雨が降っていても、やる気の起きない憂鬱な日とイベントの中止などで逆に喜んでしまう日があるだろう。人によって反応も違うが、同じ人でもその時の状況によって気持ちも左右されるものだ。これも一つの思考プロセスの違いと考えられる。
人生において前向きに物事を考えるということは、一日の出来事も良い面が強調され、良かった日と悪かった日を比較すると、比率が変化するのではないだろうか。嫌な日が少しでも減るということは、幸福になれる時間が増えるということです。
もちろん根本的な問題を日々の生活に抱えたままであれば、前向きに考えても全体的に悪い日と評価されてしまうでしょう。考え方は大事だけど、問題を解決する行動を起こさなければ、ずっと影響を受け続けてしまいます。
前向きな考え方に加えて、問題を先送りにしないで解決策を早々に実行するということも思考プロセスに違いが表れます。毎日色々な問題が発生する中で、時間が経てば消えてしまうものや、解決しなければ先に進めないものなど、考えなければならないことはいくらでもあります。
考えて解決しなければならないことを先送りにしたり回避したりすることのツケが、最終的には大きな問題になって自分にかえってくることもあります。その場その状況において自分がどんな行動をとるかというのは、重要な分岐点であることが多いのです。
食事一つをとっても毎日選択の連続です。でも色々な視点で見てみると何を食べたかによっても人生が様々に変化し、考え方によって左右されていることに気づくでしょう。生活費を抑えるための経済的な食事や、健康に気を遣った食事などは、将来の貯蓄や体調に影響すると思いませんか。元を辿れば毎日の選択の結果と考えることができるのです。
「原因」と「結果」の法則
ジェームズ アレン (著), James Allen (原著), 坂本 貢一 (翻訳)
# 単行本: 95ページ
# 出版社: サンマーク出版 (2003/04)
# ISBN-10: 4763195093
# ISBN-13: 978-4763195098
# 発売日: 2003/04
■人生とは(私たちは何のために生きる)
物心付いた頃から自分で考え行動し、自らの道を選択して誰に言われるでもなく生活していくのが、現代的な人生の形だろう。中学高校などでは進路も選択するし、学校以外の時間は基本的に自分自身で何をするか決めているはずだ。
誰と付き合い、どこに住み、どんな仕事や生活をするか決めているのは自分であり、他人に影響を受けても自由に選択し変えることも変えないこともできるから、結局のところ自らの望みを人生に反映していると言える。
でも思い通りの人生を送っているのは、同じ人間の中でも少数なのかもしれない。希望があっても通らない、理想と現実が違いすぎる、想像以上に色んなことが起こった、知らない世界が広がったなど、誰にもわからない未来が人生にはある。
何も考えずに何も知らずに普通に生きていくことは簡単かもしれない。でも一度きりしかない人生で、自分のしたいこと叶えたいこと、やり遂げたいことは少なからずあるのではないだろうか。
キレイごとでは上手くいかないのが人生だけれども、方向性を見つけやりたいことに打ち込める日常をつくることができたならば、努力によって変えていくことはできると思う。もしそれができないのならば、全ての人は絶望し世の中は崩壊してしまうかもしれない。
人々は希望を持って生きているからこそ、あきらめずに頑張ろうとするんだ。その結果は自分の周りを見ればわかるだろう。豊かで夢に溢れた社会があることに。それを見ていない、見えていないだけと言うことに。
思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき