何も始めず、何も学ばず、結果など気にしない。何も考えずに生きることは、まじめに一生懸命生きるより楽かもしれない。でもそれでは毎日が退屈で面白いのだろうか。価値ある人生を生きたいとは思わないのだろうか。
■見えない敵
生きることは難しく、誰かの支えや協力がなければ、大変な労力と時間の無駄になる。私たちは日々、誰かからの何かを得ながら生活をしているのだ。
それは必ずしも直接的な金銭やサービスというものではなく、間接的なことが気づかないくらい沢山あるのだ。あなたが食べているものは、着ているものは、住んでいる所は、働いているところは・・・
受け取っている価値を考えれば、支払っている労働やお金など安いものである。それがわからないうちは、本当の価値を創造することなどできないのではないか。
そんなことを考えなくても生きていくことはできる。世の中のほとんどは、考えずに生きることに慣れてしまっている。ボタンを押せば何かが始まり、自動的に全てが終わってしまう。生まれた時からそんな環境の中にいる。
■自分だけの間違い
価値の創造など誰かに任せとけばいい、私たちは何もしなくても生きていくことができる。少なくとも今の社会では生きることは保障されているのだと信じたいくらいのものだ。
だがしかし、平凡で安定した普通の生活が面白くないと感じることもあるだろう。そんな現状を変えるために努力し、自分を磨き、まじめに一生懸命頑張るというのは、普通なら思うことだ。
そんなことを考えながら生きているとどうなると思う。思い通りに豊かな人生を送れるのか、それとも波乱万丈の人生になるのか。実際どうなるかはわからないものだが、思っているより簡単な話ではない。
自分にかかる見えないプレッシャーと、自分だけが特別に頑張っているという勘違いが、自分を追い込み、結果の出ない毎日に苛立つ。結局無駄なことをしているのだと早々と諦めた方が、人生意外と楽しく過ごせる。
◆人生など半分遊びのようなものでしかない・・・