能力が優れている人を天才と呼び、人々は特別な存在として扱ってきた。幼い頃ほどそれは顕著で、年齢と関係のあるIQ(知能指数)「アイキュー」が注目されるのも、小さな子供でも優れた大人のように見えるからだ。
■花咲く人の種
才能というのは何も特別なことじゃなく、植物が花を咲かせるように当たり前のことである。毎日、水や栄養、光など必要なものを適度に与えるだけで、植物は芽を出し茎を伸ばし、花を咲かせて種をつける。
誰でもそんな才能の種を持っていて、興味や機会さえあれば芽を出して成長することができるのだ。どう育つか、どう育てるか、というのは方法的なものだから、やり方はいくらでもある。
じゃあ才能は種の質のことではないのか。育て方によって咲き方は決まり、育て方が同じなら同じように才能が開花するのでしょうか。実は人間にはもう一つ重要なポイントがあります。
それは「育ち方」です。いくら平等に水などを与えても、成長の速度はそれぞれ微妙に違うし、実の大きさや数は揃わない。人間の成長はそれ以上に複雑ですから、同じ指導や訓練をしても、成長のバラつきはなくせません。重要なのは小さな違いではない。
◆どれだけ愛情を注いでいるの・・・