一つの事実を知っているということだけでは知識とは呼べないのではないか。複数の事実をつなぎ合わせることができる関連性を持たすことができなければ、それは情報としても役に立たない。
■森の中にある木
あることについて知っていても、それ以外のことについて知らなければ、それが本当のことなのか確かめることができない。つまり、偽物をつかまされても本物を知らなければ、偽物と区別することもできないということだ。
それは日常でもよく経験する。知人から噂を聞くが、他の誰もそのことを知らないから確かめようがない場合や、はじめて見る商品の値段が妥当なものなのか判断する場合である。
少ない情報でももっともらしく聞こえたり、信憑性のありそうな言葉は信じてしまいますよね。へんに疑い深い印象を与えるのも嫌だし、しつこく否定するのはあまりいい気がしません。
しかし情報が少ないと確かめることが困難になります。できるだけ多くあってほしいのです。森の中で木を選ぶように、見比べたり、並べたり、囲んだりして整理、関連付けを行えば自然と一つにつながる。それが知識です。
◆経験を通して得られるもの・・・