自分の中にはもう一人の自分がいる。それは自分自身の中の別の自分であり、そして自分である。話しかけることもできるし、嘘をつくことも面白いことを言って笑わせることもできる。自分との付き合いにも上手い下手があるのである。
■自問自答
会話では相手に対して問いかけることがある。疑問に思うこと、興味があること、それは他人に対してのみ行う行為ではなく、自分に対しても可能な行為である。その問いかけに対して、当然答えることも可能である。
考えるというのは自分への問いかけに似ている。何々があって、何々がどうなって、では何々はどうなり、だから何々になる。自分自身へ問いかけるというのは不思議な感じがするが、自分の中の自分へも他人へも行う行為は同じことである。
問いかけるという行為はどのような意味を持つのだろうか。それは自分に対して行うことによって何が変わるのだろうか。そしてその行為を行うのと、行わないのとではどんな違いが生まれるのだろうか。
自問自答は「己を知る」という重要な意味を持つ。自分のことを全て知っている人なんていないでしょ。人は自分を理解するにも問いかけなければならない。他人を受け入れるように、自分を受け入れる為にも問いかけなければならないのである。
◆それが正しいのか間違っているかも、人は自分へ問いかける・・・