約束の時間に遅れないというのは、一般的な常識と思いますが、必ず遅れずに来れる保証もありません。そんな時はどちらか一方が待つ側、そして他方が待たせる側になるわけです。両者の時間の流れには、もの凄い違いが現れます。
■時が過ぎるのは早いけど、待つのは遅い。
約束の時間に遅れ、人を待たせている時は、過ぎていく時間が速く感じます。遅れる原因にも色々ありますが、準備不足による出遅れや、他の用事と重なっている場合、何かトラブルに巻き込まれて予想外に遅れてしまうなど、自分に落ち度がある場合もない場合も様々です。
一方待たされている時は、もちろん相手に原因があるのは明らかですが、時間より早く着いてしまうこともあるし、無理な時間設定だったとも考えられます。それでも待つ側としては遅く感じ、時計を何度も見直しては相手が来るのを待つ他ならないのです。
待たせる方は急いでいても、時間は速く過ぎていくし、待つ方はどんなに時間をつぶしても、時間は止まったように進まない。そこには流れる時間と人が感じる感覚の違いを示す、時間の法則が働いているのではないか。
時間には全てのモノが共有する基準的な時間と、人それぞれが感じる相対的な時間があると思う。時間の速さは、全体分の部分で表現でき、自分が動けば動くほど、時間の流れは高速になっていく。その果てにコンマ何秒を争う世界がある。
◆加速するほど増していく、時間の価値とは・・・