人は目を二つもち両方で見える映像を一つのものとして立体的に認識します。物事を捉える時に用いられる言葉も同じ「視点」と呼ばれます。消費者の視点で、作者の視点で、他国の視点でなど・・・そうやって考えると立体的に感じることができます。
■立体的な考え方
あなたにはあなたの意見があります。私には私の意見があります。みんなにはみんなの意見があります。それぞれ異なることを言っていたり、関連性のない事柄のように感じても実は同じことを言っているというのはめずらしくありません。
それは自分という視点からは見えている物事や見え方が、相手には逆になったり反転したりと変化するからです。さらに視点というのは全体や対象外から見た第3者視点というのがあります。
人は自分が正しいと思いがちですよね。一方的に他人を責めたりすることもあります。なぜ相手の意見を聞いてからではダメなのですか。自分が間違っていないという理由を第3者に示せるのでしょうか。
説得力というのもこの三者の視点に関係していると思います。自分と相手と第3者の3つの視点で立体的に物事を分解し、距離や内容を確認しなければ隠れた事実や認識の違い、その他分かりえない事情を理解や納得するのは難しいのです。
◆立体的思考の力