上手くいくと信じ、上手くいくと願い、上手くいくと思い続けることで、本当にそれが叶うことがある。それは単なる精神論ではない、人が本来持っている見えないものを嗅ぎ分ける潜在的な力なのだから・・・
■無駄の重ね塗り
ある意味で成功とは失敗を繰り返して得ることのできる対価であるが、ある意味で失敗を繰り返すのは無駄でしかない。それが結果として成功となるか、それともならないかは運かもしれない。
成功したいなら失敗を繰り返しながら、そこから何かを学べと誰かには教えるかもしれない。それが絶対的な成功の法則であると断言するかもしれない。それが唯一の方法だと念を押すのかもしれない。
しかし成功できないものはいる。どういう訳かできない人というのは存在してしまう。残念ながらあなたも遅かれ早かれ成功する前に諦めてしまう可能性は、決してゼロではない。
それまでの苦労やそれに割いた時間や資源は無駄になったのかもしれない。この先続けても成功できる保証も実はない。でも一つだけ言えるのは、信じて願って思い続けている人は、結果を出しそれまでの分を十分なくらい取り戻している。
◆求めるだけでは叶わぬ願い・・・
光があれば陰ができ、表があれば裏がある。作用するものがあるならば、それに対して同じだけの反作用もまた生まれる。それは反発かもしれないし、支払う対価なのかもしれない。つまりタダでは何も起こらないのだ。
■チャンスとリスク
普通の生活をしていて、ごく当たり前の日常の中でなら、大きな不幸や災難に遭うことはあまりないだろうが、大きなチャンスを探す人や、人と何か違うことを始める人は、それなりのリスクを負う。
求めるものの大きさに比例して、背負うものの大きさも大きくなるのだろう。望むこと願うこと求めることが大きければ、それだけ危険もやってくると言うのは常識と言えるのかもしれない。
もちろんリスクをまともに受けていたらダメージは大きい。その辺は回避するなり先手を打つなり、それなりの対応が必要になる。そして反発は常に悪いことだけではない。
反発や抵抗、逆境などの負の出来事も、時には必要なものなのである。自分に残された課題の解決に向かう糸口やきっかけになることもあるし、より良い方向へ導くベクトルを創る可能性も残されている。
◆常にバランスを保つ方向に力は働く・・・
物事の上達の近道は、間違いなく要素化とコア化を進めることだ。つまり基礎を徹底的に身につけ、全てを基礎の上に築くことである。どんなに複雑になってもコアがしっかりしていれば問題ない。
■最小単位
不規則の中にある、ある一定の法則。スポーツでも習い事でも、上手い人は共通しているものがある。教科書的な基礎基本に忠実な、無駄のない形がそこにはある。
伝統的なものには型があり、代々それを完全な形で伝えていく。歴史が長いほどそれは、寸分の狂いもない精密なコピーになる。それは全て基礎の上に成り立っているからであるに違いない。
基礎は始まりであり、そして最終的にたどり着く場所である。どんなことでも突き詰めていけば、基礎の限りない追求になる。確かなもの、変わらないものが残っていった結果だからだ。
基礎の一つ一つが要素に、そしてコアになる。それを中心に様々な形へ変化させることが、オリジナリティであり、そして素晴らしいものを創るベースとなる。基礎的な要素もコアもなければ、土台は崩れすべては崩壊してしまう。
◆全てはコアの組み合わせ・・・
宇宙の歴史は一つの爆発から始まったと言われている。物事のはじまりにはいつも一つの原因があって、それが二つや三つに分裂しながら無限に派生していく。
■統一
人の行動や動機といったものは、不規則に見えて意外に共通点が多い。なぜあの人は、あんな行動をとるのだろうかと、疑問に思っていても、その背景にある動機を知ると、納得のいくものである。
推理小説などでも、一見ばらばらに見える一つ一つの要素が、ある共通点を見つけることで、一本の糸のように全てが繋がるのである。複雑な中にも規則性は確かに存在する。
問題はどんな共通点があって、どんな規則性が隠れているのかを知ることができるかどうかである。一つの例外によってその法則が崩れることもあるし、全体を見ることができなければ、いつまで経っても見付からない。
統一された一つの要素と、そこから無限に派生していく法則を見つけることができれば、すべての物事が一本の糸のようにつながるのである。全ては一つへ、一つは全てへつながっているのだろう。
◆いつでもそれは一つの始まりから・・・
私たちは生命の維持の為、食べなければなりません。生でも食べれる野菜や果物、捌くだけで食べれる魚の刺身、火を加えるだけで食べれる肉や魚などがありますが、人は料理をしますよね。
■隠し味
知識というのは時に役にも立たず意味のない、無駄な在庫のようなものに思えます。何かを知っているからどうなるとか、何かを知らなかったからどうなるという直接的な要因にはなりにくいです。
料理において調味料などは直接的な素材とはならない。食材を調理することで美味しい食事をすることはできるが、調味料だけでは満腹になることも食事に対して満足することもできない。
素材をどう料理するかというのは大切だし、素材の良し悪しは重要なポイントだ。しかし同じ料理に優劣をつけるならどうすればいいのか。差がないように思えるものをどうやって判断すればいいのか。
それは隠し味である。優劣付け難い完成度の高いものや品質のいいもの同士でも、競争する場合ではどちらか一方に選択を迫られる。その時に何を基準に判断するかといえば、隠れた部分であり余分な知識だったりする。
◆食べるだけでは終わらない。知識も消化・吸収しなくては・・・
しばしば自分勝手にわがままに勝手気ままに、自己解決で終わってしまう人を、悪い意味でジコマンと言ってきましたが、自分が満足することの何が悪いのですか。ですが、みんなで共有している時間や空間を、独占してもいいといっている訳ではないのですよ。
■実現・達成
自分にやる気を出させ、物事に積極的になるためには、まず目的に対する目標を決めることが大事である。欲望でも願望でも希望でも夢でも、何が自分が望むことなのか、どういう風になりたいのかを、思い描くだけでもいい。
どんな自分がいいか想像したら、次はその目的に対して、具体的な目標を決めることだ。仕事を上手くこなしたい、もっと遊ぶ時間を増やしたいと思えば、仕事のノルマや成績などの数字に表す、週にどれだけの時間をあけるか決めるなどである。
まず決める。そしてそれをただ実行する。そうすれば自ずと結果は訪れる。それはいつでもいい結果ばかりではないけれど、何もせずにジッと待っているだけでは何も変わらない。例え目標どおり計画どおりに上手くいかなかったとしても失敗があったとしても、結果がでることで次に進めるのです。
考えているだけでは始まらない。何かを実行して目標を達成した。それで自分が満足できれば、あなたには次がある。もっと大きな目標、そして目的に一歩ずつ近づくのである。自己満足で実現し、望む結果を達成できるのです。
◆満足が人に与える影響とは・・・
私たちは過去から実に様々で有益な情報を受け継ぐ。中には人生において成功するにはどうすればいいのかを、0から10まで全て書かれている書物などもある。そしてその書物を読むことも理解することも可能だ。だが一つだけそれ以上に重要なことがある・・・
■実践的な行動ノウハウ
インターネットの普及により情報は自宅にいながら世界中から集めることができる。情報の検索は日常でも行われていることだし、情報を処理する力も義務教育を適当に受けていれば持っているはずである。
何々をするためには、何が必要でどうすればいいのかを簡単に知ることができるから、初めはインターネットの使い方がわからなくても、調べたり触っているうちにどんどん知識は身につき、自分自身で解決できるようになる。
でも大きな問題となるのが、その知識は本当に活かされているのか。知っている、わかっている、理解していると言いながら、変わったのだろうか。悩みや課題に対して違う結果や答えを出すことができたのだろうか。
頭では理解していても何も変わらず、何もできず、何の進歩もないこと。実際に何か行動を起こして失敗することも、失敗を繰り返しながらも得ることもなく、挑戦しないで終わってしまうこと。誰もがそれはダメだと知っている。その後に残る後悔も・・・
◆失敗してもいいと感じながらも前に進める一歩・・・
基準を持つことの大切さは今以上に重要になる。相対的な速度差をつくりだすためには、標準的な速さが何かを決めなければならない。その基準を定義し、構築することであらゆる物事の方向性を明確にできる。
■基礎的な能力開発
ほとんどの場合、仕事に就くには試験なり面接なりを受ける。学校に入学する時も、高校や大学では一般的だろう。それにパスするために一生懸命に努力を重ねる。塾に行ったり家庭教師を雇う。
試験では能力を試される。その学校や職場において最低限のレベルに達しているか、基準を満たしているのか、その測定の為に試験や面接が行われる。パスした後に置かれる状況に適応できるかを事前に確かめるのだ。
基本的な能力がどの程度あるのかを確かめることができれば、必要に応じて一定の能力を身に付けさせるにも効率よく進められますよね。基準に合わせて足りないものを補ったり、その状態を保っていたりと調整がききます。
重要なのはその基準をどうやってつくるのかです。企業にとってプラスになる人物像や、スムーズに授業が進む学生の知識レベル、似たようなもので売上の向上する値段設定などがあります。ようは選び抜かれた基準があればいいのです。
◆模範となる行動・言動・・・
性能を上げたり価値を高めたりする時に効果的なのが、スピードアップつまり加速することです。自動車だって速い方がいいですし、仕事も遅いよりは早いほうがいいですよね。速さは総合的にレベルを上げる。
■相対的な速度差
他者と比べてどうであるか、というのは人々の関心の種です。隣の家よりいい暮らしをしたい、どんな車に乗りどんな食事をして、どんな休日を過ごすのか。それに対しての自分たちがどうであり、どう思われるかを常に意識する。
それがいいか悪いかはこの次に検討してみよう。今回は相対的と呼ばれる、何かと比べた時にどうなんだということです。その中でも速度を中心に話を進めていきたいと思います。
オリンピックなどの競技でもタイムを基準にしたものがありますよね。ファーストフードもその名前の通り早い食べ物ですから、素早さは武器になりますよね。この早さはどういった意味があるのでしょうか。
競技中のタイムというのはどれだけ早くできるかということです。それともう一つの意味があります。それは時間内にどれだけ数をこなせるかに比例します。20秒に1回なら1分間に3回ですよね。もし倍の速さになったら10秒に1回で1分間に6回ということになる。
◆処理能力と収入の関係・・・
物事の本質はたどっていくと、地味な性質にたどり着く。極当たり前で、誰もがわかりきっているようなことが本質なのである。それが表に見えなくなると、複雑な物事だと非常に困難な物事だと捉えてしまう・・・
■見えない真実
どんなに不思議な現象だってそこには物理の法則が関わっている。コンピュータでのシミュレーションなら結果が異なることもあるが、現実に起こることは物理から外れることはない。
地球上でならモノは重力に引かれ地面に向かって落下する。高温のものを近づけると温度の低いものへ熱が伝わり、熱源の温度は低下する。それはこの世界の法則であり、どこで行ってもどんな場合でも現実として起こるのである。
物事を深く考えながらその本質を捉えてみると、似たような部分が見付かりませんか。何度も何度も繰り返していると、同じ部分が重要な役割をしていることに気付きませんか。
経験を積み重ねると、その数だけ交わる一点のポイントがある。基本的なことはいつでも単純で重要な場所の中心にいる。だからその一点を押さえればあとは自由自在に変化を加えれるのである。
◆結果の交わる交差点・・・